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写真集づくりと印刷・出版の用語集

写真集づくりで出てくる言葉を五十音順に解説。画像データ、解像度、色と補正、紙と印刷、レイアウト、判型と製本、流通など、初めて本を作る人へ意味と関連する記事を案内します。

RGB(ああるじいびい)
赤・緑・青の光の組み合わせで色を表す方式です。画面やデジタル写真で使われます。紙の印刷では同じ鮮やかさを出せない色もあります。通常印刷の入稿条件は確認し、お手軽出版の広演色・高精細印刷ではRGBデータを送ります。
ISBN(あいえすびいえぬ)
本の版や形態を識別する国際標準図書番号です。書店での注文や管理に使われますが、番号だけで店頭陳列は決まりません。日本の登録窓口は日本図書コード管理センターです。販売や配布の方法と合わせて必要性を確認します。
網点(あみてん)
印刷で写真の濃淡を表すための小さな点です。一般に、点の大きさや密度を変えることで明るさの違いを見せます。点の細かさだけで写真の仕上がりは決まらず、画像の状態、紙、印刷方式を合わせて確認することが大切です。
色校正(いろこうせい)
本番の印刷前に試し刷りなどで色を確認することです。肌の色、空の鮮やかさ、暗い部分の濃淡などを見ます。本機校正と簡易校正では確認できる内容が違うため、使う紙、印刷方法、対象ページと費用を事前に相談します。
奥付(おくづけ)
書名、著者名、発行日、発行者など、本の発行に関する情報を載せる箇所です。巻末に置くことが多くあります。家族に贈る写真集でも、誰がいつ作った本かを残す助けになります。住所など個人情報を載せる範囲も確認します。
オフセット印刷(おふせっといんさつ)
版のインクをいったんゴム製の転写面へ移し、そこから紙へ印刷する方式です。版を作る準備が必要で、部数が増えると冊あたりの費用を抑えやすくなります。写真集では紙や色の希望も伝え、部数だけで決めず見積もりを比べます。
オンデマンド印刷(おんでまんどいんさつ)
オフセット印刷のような版を作らず、データから必要な部数を印刷する方式です。少部数の制作にも使われます。注文のたびに本を製造して売る仕組みとは分けて考え、写真の色、使える紙、製本の条件を制作先に確認します。
解像度(かいぞうど)
画像や印刷の細かさを示す言葉です。写真の入稿では、使う大きさに対して画素がどれだけ密に並ぶかが重要です。同じ画像でも大きく載せるほど密度は下がります。設定の数字を変えるだけで、写っていない細部が増えるわけではありません。
カラーマネジメント(からあまねじめんと)
画面や印刷機の色の特性を把握し、機器をまたぐ色の違いを抑えるための管理です。色の特性を記したプロファイルなどを使います。紙や照明の影響も受けるため、完全な一致を保証するものではなく、色校正と合わせて確認します。
簡易校正(かんいこうせい)
本番の印刷機を使わず、別の出力機などで色や紙面を確かめる方法です。色の再現を調整したものから配置の確認を主とするものまで条件が異なります。名称だけで判断せず、色をどこまで確認できるかと用紙の違いを確かめます。
画素数(がそすう)
デジタル画像を構成する小さな点の数です。縦と横のピクセル数を掛けると総画素数になります。写真を切り取ると使える画素数は減るため、元画像の数字だけでなく、残す範囲と紙に載せる大きさを合わせて確認します。
キャプション(きゃぷしょん)
写真に添える短い説明です。撮影地や時期、写っているものの名前などを補います。作品の余韻を大切にして最小限にする方法もあります。写真のファイル名と説明を対応させた一覧を作り、入れ違いや表記の揺れを確認します。
原寸(げんすん)
拡大も縮小もしていない、基準となる実際の大きさです。写真集の確認では、紙面に載せる仕上がり寸法を指すことがあります。画面の拡大率だけに頼らず、その寸法で紙に出し、写真の細部や説明文の読みやすさを確かめます。
コート紙(こおとし)
表面に塗料を塗り、滑らかに整えた紙です。写真集で使う紙の呼び分けでは、光沢があり色を鮮やかに見せやすいものを指します。照明が映り込むこともあるため、色の印象と読みやすさを紙の見本や印刷見本で比べます。
小口(こぐち)
本の紙を切りそろえた断面のうち、一般に背と反対側の部分を指します。ページをめくる側の端と考えると分かりやすくなります。写真の説明やページ番号を端に寄せすぎず、断裁のずれや手で持つ位置も考えて配置します。
作品集(さくひんしゅう)
写真や絵、書、工芸などの作品をまとめた本です。活動の紹介や展示の記録にも使われます。立体作品を撮って載せる場合は、形や質感が伝わる角度を選び、作品名や素材などの情報を写真と対応させて整理します。
CMYK(しいえむわいけえ)
シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックのインクを組み合わせて色を表す方式です。一般的なカラー印刷で使われ、RGBとは表せる色の範囲が異なります。変換で色が変わることがあるため、自己判断で変換せず入稿先の指定を確認します。
写真集(しゃしんしゅう)
写真を主役にして、選び方や並べ方を通じて作品や記録を伝える本です。文章を添えることもあります。風景、旅、家族などの題材と、贈る・展示に添える・販売するといった目的を決めると、構成を考えやすくなります。
肖像権(しょうぞうけん)
自分の姿などをみだりに公開されない権利です。写真の著作権とは別に、写る人への配慮が必要です。撮影と公開の同意を分けて確認します。出典:文化庁。
書店流通(しょてんりゅうつう)
本を書店へ届け、販売や注文に対応できるようにする仕組みです。注文を受けて送る方法と、店頭販売のために配本する方法があります。すべての店に並ぶことや売上を保証するものではなく、部数、費用、期間、返品の扱いを確認します。
JPEG(じぇいぺぐ)
デジタル写真で広く使われる画像形式で、拡張子はJPGの場合もあります。通常は圧縮で容量を小さくし、再圧縮を重ねると画質が落ちることがあります。元画像を保管し、入稿用は小さく縮めず、指定に合う画質で書き出します。
上質紙(じょうしつし)
コート紙のような表面の塗工をしていない紙で、文章中心の本にもよく使われます。光沢を抑えた手触りがありますが、写真の鮮やかさや細かな濃淡はコート紙と違って見えます。名称だけで写真向けの品質を判断せず、見本で比べます。
上製本(じょうせいほん)
綴じた本文に、別に作った厚く硬い表紙を取り付ける製本方法です。ハードカバーとも呼びます。写真集を長く残す際の候補ですが、重さや開きやすさは紙や綴じ方でも変わるため、似た仕様の見本で確かめます。
裁ち落とし(たちおとし)
仕上がったページの端まで写真や色を置き、周りに白い余白を残さない見せ方です。断裁のずれで白い線が出るのを防ぐため、外側には塗り足しを設けます。顔や文字など切れてはいけない部分は、仕上がりの線より内側に置きます。
TIFF(てぃふ)
画像を保存するファイル形式で、印刷用データにも使われます。画質を損なわない保存方法を選べますが、容量が大きくなる場合があります。圧縮方法や色の設定によっても扱いが違うため、入稿先が受け取れる保存条件を確認します。
dpi(でぃいぴいあい)
一インチの幅に並ぶ印刷などの点の数を表す単位です。画像の画素密度を示す意味で使われることもあります。プリンターの仕様の数字と、入稿する写真に必要な画素数は同じではないため、案内が何を指すか確認します。
デジタルプルーフ(でじたるぷるうふ)
データから校正用の見本を出力する方法です。印刷に近い色を再現する専用システムもあります。お手軽出版の公開サービスはカバー向けの簡易色校で、専用紙を使うため、本番の紙の風合いや質感を確認する用途とは異なります。
トリミング(とりみんぐ)
写真の周辺を切り取り、必要な範囲を使うことです。被写体を強調したり、紙面の形に合わせたりできますが、使える画素数は減ります。縦横に引き伸ばす操作とは異なります。元画像を残し、切ってよい範囲を依頼先に伝えます。
トンボ(とんぼ)
印刷物の仕上がり位置や、色を重ねる位置を示すため、紙面の外側に付ける目印です。写真や文字の一部として完成品に載せるものではありません。自分でレイアウトする場合は、付け方やPDFへの書き出し条件を確認します。
並製本(なみせいほん)
比較的柔らかい紙などを表紙に使う製本方法で、ソフトカバーとも呼びます。本体の外に取り外せるカバーを巻くこともあります。持ち運ぶ写真集にも使われ、ページ数や用紙、綴じ方によって重さや開きやすさが変わります。
塗り足し(ぬりたし)
紙を切る位置がわずかにずれても白い隙間が出ないよう、仕上がりの外へ写真や背景を延ばす部分です。完成後は切り落とされます。必要な幅は入稿先の指定に従い、写真の縦横比を崩して無理に引き伸ばさないようにします。
ノド(のど)
本を開いたときの、綴じ目に近い内側の部分です。製本によっては紙面が奥に入り、見えにくくなります。見開きの写真では人物の顔や大切な細部を中央に置かず、実物の見本で開きやすさを確かめて余白を決めます。
判型(はんけい)
本の仕上がりの大きさを表す言葉です。写真を大きく見せたいか、手に持って読みたいかを考えて選びます。同じ写真でも縦横の形が合わないと余白や切り取りが必要になるため、候補の紙面を作って比較します。
ppi(ぴいぴいあい)
一インチの幅に画像の画素がいくつ並ぶかを表す単位です。写真を印刷する大きさと画素数から求めます。入稿案内ではdpiと呼ばれることもありますが、プリンターの点の細かさとは区別し、実際に使う大きさで確認します。
フォトブック(ふぉとぶっく)
写真を印刷して本にまとめるサービスや、その本の呼び名です。写真集との境界は厳密ではありません。用意された型で少部数を作りたいときの候補になり、紙、製本、編集の自由度や相談できる範囲はサービスごとに異なります。
HEIC(へいく)
スマートフォンなどで使われる画像ファイル形式です。比較的小さな容量で写真を保存できますが、制作先の環境によっては変換が必要です。元データを残し、受け付ける形式を確認してから、画素数や色を確かめて変換します。
変型判(へんけいばん)
定型の判型から縦や横の寸法を変えた本の大きさです。写真の形や作品の印象に合わせて検討できます。希望の形が必ず作れるとは限らず、紙の使い方や製本で費用も変わるため、縦横の寸法を伝えて見積もりを依頼します。
本機校正(ほんきこうせい)
本番に使う印刷機で試し刷りをして、色や細部を確かめる方法です。お手軽出版の本色校は本文の紙も使います。完成品に近い条件で確認できますが、カバーの表面加工など、校正段階では含まれない工程も確認しておきます。
マットコート紙(まっとこおとし)
表面に塗料を塗り、光沢を抑えた紙です。写真を落ち着いた印象で見せたいときの候補になります。お手軽出版ではミューマットが選べます。同じ写真でも紙で色の感じ方が変わるため、手触りだけでなく印刷見本も確認します。
見開き(みひらき)
本を開いたときに向かい合う左右のページです。写真を大きくまたがせたり、別々の写真を対にして見せたりできます。中央には綴じ目があるため、画面上で並べるだけでなく、紙面がどのように開くかも考えます。
モノクロ(グレースケール)(ものくろぐれえすけえる)
ここでは白から黒までの明暗で表した写真を指します。グレースケールはその濃淡を記録する画像の表し方です。色を取り除くと被写体の区別が弱まることもあります。黒インクだけで刷るかなど、実際の印刷方式も別に決めます。
横型(よこがた)
横幅が高さより長く、短い辺を綴じる形の本です。横位置の風景写真などを配置する候補になります。開いたときにはさらに横へ広がるため、手に持つ場面や置く場所も考え、製本や費用の条件を確認します。
レタッチ(れたっち)
写真の明るさや色を整えたり、ほこりなどを取り除いたりする画像の調整です。明るい部分が白く飛ぶ、暗い部分が黒くつぶれるほどの補正は避け、前後を比べます。元データを残し、人物や記録写真は変更する範囲も慎重に決めます。
RAW(ろう)
カメラが捉えた情報を、仕上げの画像処理をする前の状態に近い形で記録するデータです。現像と呼ぶ処理で明るさや色を整えます。対応ソフトや扱いは機種でも違うため、入稿できるかに加え、誰が現像するかと費用を確認します。