写真集づくりと出版のよくある質問
写真を本にまとめるときの疑問に短く答えます。写真の選び方、ページ数、画像データと色、紙と製本、費用、部数、販売や配り方、権利をグループ別に確認し、詳しい記事へ進めます。
作る前に
フォトブックとの違いは何ですか?
呼び名の境界は厳密ではありません。フォトブックは、用意された型に写真を配置して少部数を作る用途に向いています。自費出版では、紙や製本、編集の相談、書店での販売などを希望に合わせて検討できます。名前だけで選ばず、作りたい部数、仕上がり、届け先で比べましょう。
写真集を1冊だけ作れますか?
一冊だけ手元に残すなら、一冊から注文できるフォトブックが候補です。お手軽出版ドットコムの通常の制作条件は最少16ページ・10部から(10部単位。オフセット印刷は30部から)です。最少部数未満でも、料金は各印刷方式の最少部数と同じになります。贈る分や保管用も含め、必要な冊数と予算を比べて選びます。
亡くなった家族の写真で写真集を作れますか?
作れます。故人が撮影した作品をまとめるのか、故人の姿をしのぶ本にするのかを決めると、選びやすくなります。元の写真やデータを保管し、家族で撮影時期や場所を確かめます。写真を持っていることだけで掲載を決めず、撮影者や権利を受け継いだ方、写っている方に使い方を確認しましょう。
写真の選び方と並べ方
何枚の写真で何ページになりますか?
各ページに写真を一枚ずつ載せるなら、写真掲載ページは枚数と同じです。見開きに一枚なら左右のページを使い、複数枚をまとめれば少なくなります。文章や奥付の分も加えます。お手軽出版では表紙まわり(表紙・表紙裏・裏表紙・裏表紙裏)・見返し・別丁扉以外は、白紙も含めてすべてページ数に数えるため、ページ数の目安から構成を考え、製本に合うページ数を相談します。
写真が多くて選べないときはどうしますか?
まず「旅の道中を伝える」「家族の表情を残す」など、本の軸を短い言葉にします。候補を場所や場面で分け、似た写真を並べて比べましょう。構図や鮮明さだけでなく、その場面にしかない表情も選ぶ手がかりです。外した写真も消さずに別に保管すると、構成を見直すときに戻せます。
写真はどのような順番に並べるとよいですか?
旅や家族の記録なら時間の流れ、風景の作品集なら場所や季節を軸にすると並べやすくなります。例えば、遠くから見た景色の次に細部の写真を置くと、視線に変化が生まれます。小さく印刷した候補を並べ、見開きの組み合わせと、ページをめくったときのつながりを確かめましょう。
データと色
スマホで撮った写真でも写真集にできますか?
できます。機種の名前だけで判断せず、残っている画像の画素数、ピント、載せたい大きさを確認します。メッセージアプリで送った画像や画面の撮影画像は、小さくなっている場合があります。撮影した元データを用意し、暗い部分のざらつきも含め、実際に載せる大きさで見てみましょう。
画素数はどのくらい必要ですか?
必要な画素数は、写真を紙に載せる大きさで変わります。お手軽出版では印刷に適した解像度は350dpiが目安(運営会社の説明)。自分でスキャンするときも、使う大きさで350dpiになるようにすると案内しています。切り取って使う場合は、残った部分の縦横の画素数で解像度を計算します。数字を満たしても、ピンぼけや手ぶれまで直るわけではありません。
古いプリントやネガからでも作れますか?
作れます。お手軽出版ではプリント写真やネガ・ポジフィルムを読み取り、画像データにするスキャンに対応しています。傷や退色の程度、載せる大きさで必要な作業は変わります。フィルムの種類、補正の範囲、料金、原本の返却方法を先に相談し、裏面のメモも控えておきましょう。
画面で見た色のとおりに印刷されますか?
同じ色になるとは限りません。画面は光を出し、紙は光を反射して見えるため、鮮やかさや暗部の見え方が変わります。画面の設定、紙、印刷方式でも差が出ます。肌や空など大切な色を伝え、必要に応じて試し刷りで確認します。通常印刷の色の形式や変換方法は、入稿先の指定を確認してください。
色校正は必要ですか?
写真の色や暗部の細かな濃淡を重視するなら、印刷前に色を確かめる色校正を検討します。本番の紙と印刷機を使う本色校と、専用紙などに出す簡易色校では確認できる範囲が異なります。お手軽出版は広演色・高精細印刷で本色校を強くすすめています。確認する写真、用紙、費用を先に相談しましょう。
本のかたちと費用
何部から作れますか?
お手軽出版の制作条件は最少16ページ・10部から(10部単位。オフセット印刷は30部から)です。書店流通は注文のみ対応で200部から(委託配本は400部から、Amazonのみは10部から)のため、届け方でも必要な部数が変わります。家族へ贈る分、写真展で販売する分、保存用を分けて数え、残った本を置く場所も考えて決めましょう。
写真集を作る費用はいくらですか?
お手軽出版の公開例は、ソフトカバー A5判・本文カラー 24ページ・流通なし 100部・完全データ原稿・カバーなし・表紙カラーPP加工・装丁は自分で作る・校正刷り1回で約22万円です。税込・税別の記載はありません。写真集すべての共通料金ではなく、大きさ、ページ数、部数、紙、製本、レイアウト依頼や色校正で変わります。希望する仕様をそろえて見積もりを取りましょう。
横長やハードカバーにできますか?
お手軽出版では横型やハードカバーも選べます。横型はソフトカバーなら縦型と同じ料金。横型のハードカバーは多少高くなることがある(問い合わせ)。横長本は角背で製本です。風景を横に広く見せたいのか、持ち運びやすくしたいのかで選び方は変わります。見開きに写真を載せる場合は、綴じ目の見え方と開きやすさも見本で確かめましょう。
写真集にはどんな紙がよいですか?
お手軽出版の案内では、写真集にはコート紙(若干光沢があり、カラーがきれいに出る)やミューマット(マットコート紙。光沢がなく落ち着いた色味)がよく使われるとされています。鮮やかさだけでなく、照明の映り込み、手触り、めくりやすさも選ぶ手がかりです。紙の見本は資料請求で送られる資料に同封される。紙の見本と、似た仕様で印刷された本を比べると、仕上がりを考えやすくなります。
モノクロの写真集は作れますか?
作れます。モノクロは白から黒までの明暗で写真を見せます。カラーでは色の違いで分かれていた部分が、白黒にすると同じ濃さに見える場合があります。掲載する大きさで明暗を確認し、暗部が黒くつぶれないよう調整します。黒インクだけで刷るか、カラー印刷で濃淡を表すかも制作先に相談できます。
届ける・販売
人が写っている写真を使ってよいですか?
撮影した人の著作権と、写っている人の肖像や私生活への配慮を分けて確認します。撮影への同意だけで販売や宣伝にも使えるとは考えず、本人に掲載目的と公開範囲を伝え、同意の記録を残しましょう。判断が難しい場合は専門家へ相談します。出典:文化庁の著作権テキスト。
書店やAmazonで売れますか?
販売するための流通コースを選べます。お手軽出版の条件は書店流通は注文のみ対応で200部から(委託配本は400部から、Amazonのみは10部から)です。書店で注文できることと、店頭に並ぶことは異なります。掲載や売上の保証とは考えず、販売開始の時期、費用、在庫や返品の扱いを相談し、読者への案内方法も考えましょう。
写真展で販売できますか?
会場が物販を認めていれば、写真集を販売する方法があります。主催者に販売場所、手数料、会計方法、搬入と残部の引き取りを確認しましょう。展示を見る流れの中で手に取れる見本も用意します。会期までに納品できるよう制作日程を組み、贈呈用と販売用を分けて部数を決めます。
図書館に置いてもらえますか?
図書館の受け入れ方針によります。お手軽出版の書店への委託配本には、図書館や学校の図書室は含まれません。地域の記録など本の内容を伝え、購入や寄贈を事前に相談します。送れば必ず所蔵されるわけではありません。国立国会図書館への納本は別の制度として、対象や手続きを確認しましょう。
依頼について
自分でレイアウトしなくてもよいですか?
レイアウトを依頼できます。お手軽出版では、写真と、配置の希望を描いた図を送る方法があります。写真の順番、大きく見せたい作品、添える文章を整理し、写真の名前と対応させましょう。切り取りを任せる範囲や、見開きに使う写真も伝えます。作業の範囲と費用は見積もりで確認します。
写真のデータはどう渡しますか?
お手軽出版ではデータはCD-Rやメモリーカードで送るか、運営会社指定のファイルアップローダーを使う方法があります。JPG・TIFF・RAWなどに対応します。元データは手元に残し、ファイル名と掲載順、写真に添える説明を一覧にします。HEICの扱いやRAWから仕上げる作業の範囲は事前に確認してください。入稿案内も参照できます。
完成までどのくらいかかりますか?
お手軽出版の目安は、申し込みから完成まで、早くて約40日、長いと3ヶ月以上(装丁・レイアウト・編集が必要なら約60日が目安)です。また、著者校正の終了後、約30日で完成と案内されています。写真選びやスキャンの準備時間も見込みましょう。写真展や記念日に合わせる場合は、希望日と原稿の状態を伝え、色校正や修正に必要な時間を含めて相談します。
パソコンが苦手でも頼めますか?
頼めます。お手軽出版の案内は「入稿から流通後まで担当者1名が対応。メールと電話で全国から。パソコンが使えない方も郵送・FAX・電話で申し込める」です。プリント写真で相談する場合は、順番や添える文章を紙に書いて整理できます。送付前に原本の扱いと返却方法、紙で仕上がりを確認する方法や費用を相談し、依頼内容の控えを残しましょう。